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皆さん、こんにちは。
6/23にmpi松香フォニックスから「はじめてのアルファベットTAGAKI」と「はじめてのフォニックスTAGAKI」の2冊が発売されました。
この2冊はすでに出版しているTAGAKIシリーズの入門編です。
入門が2冊、基礎が5冊、発展編が3冊、合計10冊からなるシリーズとなります。
今回、発売を記念して、TAGAKIとは何か?、子供の自己肯定感をそだてるには、新しいTAGAKIシリーズの紹介、を語ってもらいました。
少しでも多くの英語教育者の皆様のお役に立てれば幸いでございます。
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〇TAGAKIとは何か?
どのトピックも見開き2ページで完結するようにできています。
左のページを見て。自己責任で右のページを書く。
TAGAKI=多書き、ということです。
単純なワークブックで、単純であるからこそ、最強なのです。
〇自己肯定感をそだてるには
ところで、小さい子供はよく「あのワークが欲しい!」と言います。
保護者は「いいね、勉強したいのね」と喜んで買い与えます。
ところが最初の10ページくらいをするともう飽きてしまってやりません。
しばらくすると、また、「あのワークが欲しい!」と言います。
保護者は「え?前のがあるでしょう?今度こそは最後までやるの?」と言います。
どうしてこんなことになってしまうのでしょうか・・・?
原因は子供の自立心、自己肯定感を育てていないことにあります。
新刊の2冊のワークブックには、2ページごとに「3つのCan-do できたかな?」がついています。
1:みてかけた!
2:みないでかけた!
3:みないでいえた!
これは子供が自分で自分を評価するためのものです。
保護者や指導者が評価するものではありません。ここが大切なところです。
「私は子供をほめて育てている」という親や先生はたくさんいます。
子どもはほめればうまく育つのでしょうか?それは50%しか正しくありません。
いつもほめられていると、ほめられなくなったときに成長が止まってしまいます。
正しく自己肯定感を育てるのは、子供がまず自分で自分を評価して、自分で、自分をほめる。
そしてそれを親や先生がほめる、認めてあげる。そうすることで自分軸と他人軸がそろいます。
両方がそろうことで子供はたくましく育ちます。
さあ、この2冊のワークブックで子供たちが自分の力で英語の基礎を築き、自己肯定感を高めることを応援しましょう。
〇はじめてのアルファベットTAGAKI
中身を少しご紹介しましょう。
アルファベットには26文字しかありませんが、大文字、小文字がありますから、52文字を練習します。
まずは左のページを見て「今日やるアルファベットは何かな?」と考えます。
QRコードから視聴できる動画もあります。何度も動画を見て「今日のアルファベットはどんな形かな?」とイメージします。
次に右のページに書いてみます。なぞり書きを1回だけにしてあります。見ながら書くことで文字認識が高まります。
そのあとは見ないで書いてみましょう。自分の手で隠してもよいし、何かで隠してもよいです。
「見ないで書けるようになるぞ!」と思いながら書くことが大切です。
今度はワークブックを閉じて、見ないで言ってみましょう。
最後は「3つのCan-doできたかな?」で自己評価タイムです。自分で自分を評価する。
「できていたよね」と声をかけるのではなく、「どうだったかな?自分でどう思う?」と自分で考えさせるようにしましょう。
これを大文字→小文字→大文字・小文字セットで繰り返します。子供は繰り返しながら学びます。昨日よりできること、
昨日はできたのに、今日はできないことがあると思います。それを繰り返し、できることを広げていきます。
いちばん大切なことは、最後の1ページまで自力でやること。楽しんで終わらすことです。
それを周辺の大人は上手に励ましてください。フレー、フレー、君ならできると応援します。
幼児期-小学校低学年までにアルファベットがしっかりと学べているのがベストです。少なくとも中学校に上がる前に、この52文字がしっかりと認識できるようになっていると英語嫌いは少し減るかもしれません。
〇はじめてのフォニックス TAGAKI
英語はアルファベットが読めて、書けても、英文は読めるようにはなりませんし、書けるようにもなりません。
アルファベットには「文字の名前」と「文字を表す音」があり、フォニックスを学んでいなければ、英語は読めるようにはなりません。
さらに文を書くときには、単語ごとにスペースを空ける分かち書きや、文頭は大文字、最後はピリオド、などの決まりごとがあります。
多くのフォニックス教材は単語ベースで構成されていますが、「はじめてのフォニックスTAGAKI」は、最初からキーワードと文章で学ぶスタイルにしました。文章にも触れるので文法も自然と学べます。
〇保護者と指導者にお願いしたいこと
もう一つ子供の自己肯定感を育てる秘訣は、このようなワークブックを子供にやらせるときには最初の5ページくらいは両目つぶって花丸をつけてください。
ぜったいに直したり、口を出したりしないことです。少々線からはみ出していても、書き順がおや??と思うようなものでも大きな心で見守りましょう。
次の5回は片目をつぶって、ちょっとだけアドバイスしてみるのはいいでしょう。最初から間違えを指摘するのではなく、間違えに気づくように導きましょう。基本的には子供は勉強したいと思っています。それを大人が阻止しないようにすることが一番大切です。
この2冊のワークブックで英語の基礎の基のアルファベットとフォニックスが身につき、同時に自己肯定感を高められます。
英語が楽しくなり、自信を持てるようになります。そうなると他のことにも積極的に挑戦するようになるでしょう。子供たちの成長が楽しみです!いつも子供たちの成長を応援しています!
mpi松香フォニックス名誉会長
松香 洋子
松香洋子プロフィール
日本に初めて本格的にフォニックス学習を導入、
1979年に松香フォニックス研究所を設立。
読み書き指導中心の日本の英語教育に疑問を持ち、40年にわたり「英語でコミュニケーションができ、国際的なマナーを身につけたこども」を育てる児童英語教育の普及に貢献してきた。
延べ2000件を超える全国の小学校・自治体・英語教育機関で講演・顧問・研修活動を行う。
著書多数。2005年宮沢賢治学会イーハトーブ賞奨励賞受賞。2008年英国国際研究所第一回国際言語教育賞「ことばと教育」児童英語教育部門、伊藤克敏賞受賞。
TAGAKIは登録商標です。特許出願中。
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